体内毒素とは
疾患のある人や、病院では判定のつかない不定愁訴などを抱える方には、必ず、背中に、筋肉性のコリとは違う状態のゴリゴリとした固まりが見受けられます。腹部・足部には独特の冷え固まったようなコリが見受けられます。 また、慢性的に疲れを抱えているような方には、必ずといって良いほど、頚周りに重だるいような違和感が存在します。あまりに酷い状態になると、ご本人自身がそれらのコリや固まりがある事自体が当たり前の状態になり、自覚症状さえない事があります。それらを、体内毒素という概念で捉えると、かなりすっきりとした解釈が出来るのです。 例えば、食事によって代謝しきれない食べ物は、脂肪として蓄積されます。その際、脂肪の中に含まれる有害金属や、代謝しきれない異種タンパクといわれる、小石のような固まりなどは、体の中奥深い場所にこびりつき、痛み・疲れ・炎症などのきっかけになる事があります。
異種タンパク質を取り除く灸頭針
灸頭針では、その独特の固まりを探しだして、体内の奥深い場所までお灸の熱と、針の刺激で、固まりを解きほぐしていく事をしています。少しずつ薄皮を剥がすように、固まりが解れていくと、異種たんぱく質などの毒素といわれるものが、排出されていきます。それにより栄養不足になっていて、冷えや、ゴリゴリとした固まりのある場所に、血液・リンパなどが流れだし、不定愁訴や重だるいような症状も治まっていきます。
現在では、灸頭針はあまり見られなくなりました。また、灸頭針をされている治療院でも、実際には、数本の針しか刺しません。その理由として、経営的側面や、労力に対して見合わないからということが多いようです。 また、ツボに沿った場所に灸頭針を打つというのは、よくあるのですが、体内毒素・異種タンパクと呼ばれるものは、実際にはそのような場所とは違った位置に存在しています。
身体の芯から温まる
僕がこの治療をとりいれている最大の理由は、自身が何百回と通った幾つもの自由診療の治療の中で、抜群の効果を感じたからです。また、自身が無意識に押したり、揉んだりしている場所は、必ずしも、ツボといわれる場所ではなく、先に記した筋肉性のコリとは違う体内毒素という概念の一致する場所でもありました。 その結果、僕自身が、身体を煩いながらも得た最大の力こそが、他人の持つゴリゴリや、固まりの場所を的確に探し出す事が出来るという事でした。