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医療としてのヨガ

ヨガの効用を、身体全体の循環を良くする、インナーと呼ばれるような筋肉にアプローチをする事での何種類ものストレッチや筋力アップ、更には自律神経の安定・・・等、数え挙げたらきりがありません。

しかし、現実には、ヨガでケガをする方も沢山いますし、古傷を悪化させてしまう人方もいます。また、治癒を期待してヨガを実践してみたが、期待したような効果がなかったという方もいらっしゃるかと思います。更には、残念ながら、アジャストによるケガが、絶え間なく存在しています。

治療家である僕の耳には、四六時中そのような話が入ってくるのが現状です。


今後、代替医療としてのヨガは、より医学的な側面を持って、裾野を広げていくでしょう。インストラクターの先生方は、さらなる知識が必要になって来るかと思います。

生徒さんから質問されて「わからない~ごめんなさい。 」では、すまない時代が目の前まで来ています。

例えば、ヨガと腰痛は切り離せない位置関係になっています。インストラクターの方でも腰痛持ちの方は沢山いらっしゃいますし、嬉しい事にヨガで良くなったという方もいらっしゃいます。何故、そのような差が生まれてくるのでしょうか?


一口に腰痛といっても、 骨が原因なのか?筋肉なのか?もしくは内臓に原因がある場合もあるのです。

そして医学の分野には、適応・不適応というものがあります。例えば、鍼灸は素晴らしいものではありますが、交通事故で大出血を起こしている方に、鍼を刺している暇はありません。一番必要なものは、救命救急の処置なのです。

同様にヨガを代替医療として考えても、交通事故で大出血を起こしている方には、不適応になるのです。ウジャイ呼吸は、命を繋ぎとめた後のリハビリの中では効果的かもしれませんが、生死を分ける出血の中では、呼吸は止まりかけているでしょうし、アーサナによる精神の開放など望めるはずはないのです。


このように、どんなに素晴らしい医療でも、活かせるTPOがあるものです。ヨガそのものは、本当に素晴らしいものであると、身をもって体験しているのですが、やはり万能ではないのです。

僕自身が患者として鍼灸を散々体験した結果ですが、運動不足からくる肩こりや、背中の張りは、鍼灸は効果的だけれども、最終的には、自らが能動的なアクションを起こして体内の循環を良くしない限り、何百回と鍼灸をしても、その場は気持ちよいのだけれど...という一過性のもので終わってしまうという事でした。

当たり前といえば、当たり前なのですが、もの事の原因に直接アプローチしない限り、どのような医療でも、対症療法という名の医療になってしまいます。

(虫歯の痛みを止めるためのツボがあるのですが、虫歯そのものが治癒していくツボではないので、ツボ刺激をして、痛みだけを止めていたら、場合によっては、細菌感染を起こして、命さえ脅かす事にもなりかねません)


このように、身体の不調に関する事をまずは、分析・分類する必要があるのです。そして、その状況にあった治療や予防をどのようにしていくべきかがベストな選択となります。

そのための最低限の知識を持って頂きたいという想いの元に、ヨガ解剖学の中には、機能解剖学、運動学、生理学、以外に病気やケガに関する臨床医学的内容も含まれているのです。

勿論、ヨガというジャンルのみを背負い、ヨガ療法だけで治すんだとか、アーユルベーダのみで治すんだという生き方もあるでしょう。僕は一切の否定はしません。


僕のスタンスとしては、治るのであればどんな治療法でもよいと考えています。しかし、場合によっては、手遅れとなってしまうようなこともあるのです。

未成熟なヨガ解剖学という土壌ヨガは万能?